風水とは
風水とは、中国発祥の統計的な研究にもとづく環境学です。もともとは、風水は中国の皇帝家のために用いられ、気のあふれる良い風水の土地を探し、そこに祖先の骨を埋葬することで、運気を上げるというものでした。それから、風水は皇帝の住む宮廷や都の造成にも用いられるようになりました。現在では、風水はお墓より住居に使われるようになりました。また、良い風水の土地を選ぶときだけでなく、風水の良いインテリアを変えることで、気の流れを良くして、運気をを上げる方法もあるので、多くの人に風水が使われるようになりました。

中国では1966年から10年続いた文化大革命の際に、新しく社会主義文化を創生するため今までの文化を捨て去ろうという過激な運動が起こり、風水の本は焼かれました。そのとき、風水の本が国外にに持ち出されたり、風水マスターが海外に移り住んだことで、世界に風水が広まりました。そのため、今では風水はヨーロッパやアメリカでも大変さかんです。


風水と気
風水は、大地から湧きあがる自然のエネルギーである「気」を家に取り入れて運を上げるというものです。気が豊富な家で過ごしていれば、身体の中にも気があふれ、「元気」や「やる気」も出てくるというものですよね。
風水を土地選びから取り入れるのがベストですが、すでに家がある場合でも、インテリアを変えることで、気の良い流れをつくりだし、良い風水の家に変えていくことができます。

良い気と悪い気
風水は気の流れを診ます。良い気のことは、生気（シェンチー）と呼びます。気は玄関や家の正面にある窓から入ってくるので、窓はきれいにしておく必要があります。そして、家の中を気がゆっくりと循環するような家が良い風水の家です。玄関に鏡を置いたり、クリスタルを置くのは、気をゆっくりと家の中を循環させるのに有効です。また、部屋が雑然とした感じにならないように心がけます。がらくたは見えるようなところには置いてはいけません。

玄関や家の正面にある窓からまっすぐ正面に窓があると、気はすぐに家から逃げてしまいます。そのような間取りの場合は、気の出口になる窓辺に植物を置いたり、レースのブラインドを下げるなどするとよいです。

気はドアや窓から入ってきますが、それらに背を向けていると良い気の恩恵に浴せません。ドアや窓に背中を向けるような向きに椅子を配置しないように気をつけてください。眠る時も頭の先がドアに向いているとよくありません。頭が窓に向いていて窓の真下なのもよくありません。

殺気は、欧米ではと訳され、害となる気を意味します。日本では、邪気と言ったほうがわかりやすいかもしれません。家の周りに、殺気となるものがないかチェックしましょう。そばにある建物の急な角や、高い塔や、柱、１本だけ生えている高い木は邪気のもととなります。これが表玄関の近くにあると、悪い風水です。道路も形によっては、邪気を家に及ぼします。

家の中でも、とがったものは、邪気の原因となります。とがった角が、いつも座る椅子や、ベッドのほうを向いているようなことがないようにしましょう。家具を新しく買う時は、角の丸い家具を選びます。家具の角や部屋の隅の角が急なところには、観葉植物を置いて角をやわらげるとよいです。クリスタルを角のところにつるすのも有効です。

　ですから、幸せになるには「天地人」の３つの要素が大事うです。自分では変えられない天運が良くなくても、それを補うような環境や個人の努力があれば、幸せになれるということです。そして、風水は「天地人」のうちの、「地運」を整えるものです。

ですから、風水はおまじないなのではなく、幸せになりたい人が、積極的に行うことで、運気を上げるものなのです。